嵯峨野
数多くの無縁仏を弔う、千灯供養で有名な寺
空海(弘法大師)が五智山如来寺(ごちさんにょらいじ)を開創したことに始まるあだし野念仏寺。その後法然上人の念仏道場となり、今の寺名になった。「あだしの」は「化野」と記し、「あだし」とははかない、むなしいという意味を指す。「化」にはこの世に再び生まれてくることや極楽浄土を往来する願いが込められている。境内の西院の河原に祀られている数千体の無縁仏に、ろうそくを灯して供養する千灯供養は京の夏の風物詩として知られる。
写真は西院(さい)の河原。十三重塔や石仏、石塔などで埋め尽くされた光景。往古あだしの一帯に葬られた人々のお墓で何百年という歳月を経て無縁仏となっていた。
あだしのねんぶつじ
あだし野念仏寺
075-861-2221
京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
京都バス停鳥居本から徒歩5分
9:00~16:30(受付終了)※季節により変動
拝観料:500円
駐車場:なし
休み : 無休
公式HP : http://www.nenbutsuji.jp/