和泉市
広々とした館内で美術と庭園の美を堪能
庭園と名品の鑑賞を同時に楽しめる美術館。綿業を営んでいた久保惣株式会社からの土地、建物、美術品などの寄贈をもとに、和泉市によって設立された。国宝2点、重要文化財29点を含む東洋古美術を中心に、浮世絵版画や西洋近代美術など約1万2000点を所蔵。所蔵品を展示する年4～5回の企画展と、年1回の独自企画の特別展を開催。新館の平常陳列では中国の工芸品や、モネ、ルノワールなどの西洋近代絵画を展示している。
写真は、中国の工芸品と西洋近代美術を展示する新館。入館受付もこちらからどうぞ。
和泉市久保惣記念美術館が誇る庭園。緑いっぱいの美しい景色に癒される。
中国書画のコレクターとして知られる林 宗毅（はやし むねたけ）氏（1923-2006）より2000年に和泉市に寄贈された定静堂コレクションを展示。清時代から近現代に描かれた中国絵画の多彩な魅力を楽しんで。
美術館の茶室耐震補強工事（1期）が令和6年度に完了することを祈念して、茶道具を特集した展覧会を開催。桃山時代、江戸時代の茶碗、茶入を始め、釜、水指などの各種の茶道具を陳列し、美術館が所蔵する茶道具の優品を鑑賞できる。国指定品の国宝 青磁 鳳凰耳花生 銘万声、重要文化財 唐津 茶碗 銘三宝なども合わせて出陳する。
蔦屋重三郎は、東洲斎写楽や喜多川歌麿などの人気絵師を世に送り出した江戸の敏腕プロデューサー。蔦屋重三郎が出版した写楽、歌麿の浮世絵とともに、同時代の浮世絵師たちによる、浮世絵が最も華やかであった時代に作られた作品を中心に楽しんで。
（左）猫好きの絵師として知られる歌川国芳が制作した、数匹の猫をくみあわせて魚介類の文字をつくる浮世絵「猫の当て字 うなぎ」をあしらう。
（右）1609年にジェラルド・メルカトルとヨドクス・ホンディウスによってアムステルダムで発行された地図「世界図」をあしらう。
重要文化財の水墨画をやや縮小（約70%）した桐箱入りの複製掛軸。枯れ木にとまったモズを描いた宮本武蔵の作品。
いずみしくぼそうきねんびじゅつかん
和泉市久保惣記念美術館
0725-54-0001
和泉市内田町3-6-12
南海バス停美術館前からすぐ
10:00～17:00（最終入館16:30）
入場料：一般500円、高校・大学生300円（特別陳列は各100円増。特別展は企画により異なる）、中学生以下は無料
駐車場：100台
休み : 月曜（祝日の場合は開館、翌平日休館）、陳列替え期間
公式HP : http://www.ikm-art.jp/
