京都観光コンシェルジュvol19
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MUST-EXPERIENCE IN KYOTO33137KYOTO MEMO例えば、犬の散歩中に出会った近所の人に「お子さん、最近ピアノが上手になったね」と褒められたとして、「もうすぐ発表会なんです」など素直に受け取ってはいけない。“ピアノが上手になった”という言葉の裏には、「毎日ピアノがうるさいわ〜」という本音が隠れている…というのは京都人のあるあるエピソードだ。この本音と建前の使い分けこそ、京都人の腹黒イメージを作る何物でもないが、京都人にとっては、角を立てずに言いたいことを伝える手段であり、いわば思いやりの心。有名な「ぶぶ漬けどうどす?(そろそろ帰ってくれる?)」なんて、もはや都市伝説のフレーズだが、興味がないときに「私にはもったいないわ」と言ったり、断る気満々で「考えとくわ」と言ったり、ごくごく普通に本音と建前は使い分けられている。とはいえ、ご近所さんに「ワンちゃん毎日元気やね」と言われたら…それは、京都人とはいえ、ただの犬好きの可能性がわりと高いかも。定番の紅葉狩りや社寺めぐりもいいけれど、もっと深く京都を楽しみたい人には、体験がおすすめ。個性あふれる体験に挑戦して、いつもとひと味違う旅を目指しませんか。それは本音? 建前?京都人の思いやりの心京都

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