Instagram

Special interview

芸能人インタビュー vol.10

国生 さゆり Sayuri Kokusho

テレビで活躍するだけでなく、近年は小説の執筆に挑戦するなど、新たなチャレンジをする鹿児島出身の女優・タレント、国生さゆりさん。バラエティ番組などで鹿児島愛を語るその説得力のある言葉や情報量にはいつも驚かされます。その国生さんに、最近気になる鹿児島の事など聞いてみました。


国生さんのご出身は大隅半島の鹿屋市でしたよね。子どものころの鹿児島ってどんな場所でしたか?

鹿児島市内に行くのは、当時、特別な事でした。フェリーに乗るのはとてもワクワクして、知らない街に足を踏み入れるような感じがしました。
私は中学生のころから陸上競技をしていました。鴨池の陸上競技場で大会がある時は、鹿屋から鹿児島市内の陸上競技場までは、先生か父親が運転する車で垂水港まで向かい、そのあとフェリーで鹿児島市内にある陸上競技場へ、というルートでした。
学校だけでなく鹿屋市を代表してという使命感を持ち、大志を抱いて鹿児島市内に向かっていた、そんな感じでした。
その陸上競技が縁で鹿児島市内の高校に進学しました。高校生になってからは寮生活をしながら、鴨池陸上競技場は部活の練習で何度も何度も汗を流した場所なので、今でも思い出深い場所です。
実は私が芸能界に入ってすぐのころ、レコード会社対抗運動会という番組があって、CBSソニーのレコード会社の代表として出ていました。その時の活躍がきっかけになって「夕焼けニャンニャン」の方に紹介されたんです。だから陸上をしていなければ、今の私はなかったかもしれないんですよ!

鹿児島県民にとって錦江湾やフェリーからの風景って、特別なものがありますよね。

鹿児島市内だけでなく、霧島や鹿屋などに友人や同級生が多く住んでいるので、鹿児島に帰ってくるとフェリーで移動することも多いです。フェリーに乗りながら見る桜島は絶景だと思います。もちろん、フェリーの船内で食べるうどんはとっても美味しいですよね。関東や関西とはまた違う鹿児島のおだしの味。鹿児島に帰って来たって感じる瞬間です。

国生さんが鹿児島でおすすめするスポットをいくつか教えてください

少し前に友人に、「パワースポット巡りをしてみませんか」って言われたのをきっかけに、身近な場所を巡るようになりました。
はじめは、吾平山陵(鹿屋市)に行って、高屋山陵(霧島市)、可愛山陵(薩摩川内市)と巡ったんです。そのころからなんとなく、私の周りが整いはじめたような感じもしてきたので、縁のある広島や四国を訪ねた時もパワースポットを意識して回るようになりました
今でも鹿児島に帰郷すると、友人と神社やパワースポットを巡って、その近くにあるそうめん流しに行ったり、移動の車の中ではいろんな話をして、道の駅に行って、と楽しく小旅行しています。

鹿児島でよく食べるものありますか?

これも鹿屋の友人とよく行くお店なんですけど、「わらじや」っていうお店は焼鳥が美味しいお店です。同級生のおかみさんがいて、行く時には座る席も決まっているくらいの居心地の良いところです。
「こはく」っていうお店はカラオケもあるけれど、ゆっくりと飲むのがいいかなって場所。私がキープしている焼酎もあるのですが、ナンバーは8なんですね。会員番号の8番です(笑)。

おニャン子クラブを知る人たちには、国生さんのキープが分かってしまいますね

若いころ、って言い方はあまりしたくないけれど、おニャン子クラブだったころの自分を追い抜こうって一生懸命生きていたんです。「私ドラマ出てるから」とか「歌もバレンタイン・キッスだけじゃなくて他もあるのになぜ今の自分を誰も見てくれてないの」っていう不安感からだったと思うんです。だけどこの年齢になってみると、そのこだわり自体が笑えるし、会員番号8番だからナンバー8にしたよって言われたら、「覚えていてくれてありがとう」って素直に言えるようになりました。

ほかにも鹿児島に帰ってきたら、食べたいもの、色々あるそうですね。

お酒も大好きなんですけど、山形屋の「焼きそば」も好きです。あのパリパリの麺にアツアツの野菜たっぷりの餡が掛かったものに、テーブルに用意されている三杯酢を1周まわしかけて…。私猫舌なんでパリパリの麺が餡を吸って少し柔らかくなってからいただいています。
子供のころはよそ行きのおしゃれをして両親に連れて行ってもらいましたし、最近では鹿児島空港内にあるレストランで「焼きそば」を必ず食べてから東京に帰っています。
甘いものも好きですよ。しろくまなら、「むじゃき」も有名ですが、西郷銅像の近くにある「数学カフェ」のしろくまも好きです。見た目もすごくかわいいんです。SNS映えするのがわかるくらい。

鹿児島のここが好き、離れてこそわかる素敵だと感じるところを教えてください。

天文館に遊びに行ったときに、私に気づいた人が「おかえりなさい」って言ってくれるんですよ。それがとても励みになります。
それと、若い時は方言を標準語にするのにすごく苦労したり、ドラマの収録の時にイントネーションが違うと指摘されてNGが出て叱られたりしたこともあったのですが、いまだに両親とはしゃべる時は鹿児島弁ですし、やっぱりアイデンティティの根っこにある、私を支えてくれているものが鹿児島かなって思うんです。
鹿児島に遊びに来られた方が地図を見ながら迷っていたりすると、「どこに行くんですか?」「何か困られているんですか」って皆さんおっしゃってくれるじゃないですか。その人の温かさみたいなものも鹿児島の魅力だと思います。

観光地としての魅力を挙げるとすると?

開聞岳があって、桜島があって、霧島があって…って行くところに悩まないですし、県内どこに行って海のものを食べても山のものを食べてもおいしい。
黒豚や黒毛和牛はもちろん、お野菜だって。全国一位の評価を受けているものがたくさんあります。それを育んでいる鹿児島の黒い土、あんなに綺麗な土を見たことがないんです。あの土が育てるもの、それを活かした特産品が県内あちこちにあるっていうのは、本当に素晴らしいことだと思うんです。
今でも、水も、醤油やめんつゆも焼酎も、鹿児島から取り寄せたものをいただいています。
私を根底で支えているというか、体の基本を作るのは水や食なので、私の根っこにあるものは鹿児島なんだなあって。皆さんにも鹿児島をもっと楽しんでいただきたいと思っています。

Special interview

Special interview

PAGE TOP